gekkaku no ko . tsuki mi zake









夏と十代の恋


見下ろす橋から 眺める川
何にもできない自分が居た
浴衣の姿の自分が居た
何にも言えない自分が居る


変わることない自分が嫌になるのに
君に言えない!!


待ち合わせ場所には君の姿
川の影二つに重なる時
夏祭り


カラコロ響いて 祭囃子
手が触れ 引っ張られ 「こっちだよ」と
泳いで掻き分け人の流れ
着いたの 神社に 二人きりよ


夏蜜柑のようにひと皮剥ければいいのに
勇気絞りたい!!


顔赤らめ君に 今なら言える!?
「好きだよ」とポツリ 言った時に


花火が打ち上がる
聞こえたのかな好きって
そしたらさ君が言った
「花火が綺麗だね」と


inserted by FC2 system